京都旅行でおすすめの和菓子作り体験とは?

歴史ある古い都である京都では、伝統文化の理解をより深められる魅力的な体験教室が実施されています。ここでは、私が京都旅行の際に実際に体験したもののなかから、特に印象に残っている和菓子作りの体験教室について、その内容や感じたことをお伝えしてゆきましょう。

皆さんが京都旅行をより楽しむためのヒントになれば、と思います。

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練り切りの和菓子作り体験

京都で楽しめる体験と言ったら、和菓子づくり体験を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。数多くの和菓子店が軒を並べる京都には、和菓子の世界の奥深さに触れられる体験教室を実施しているところが多数見受けられます。

一から作るのではなく、予め用意された餡や生地を使って、形を完成させる過程が体験できるところも多いので、気軽に体験に挑戦しやすいですよ。私が初めて京都で参加した和菓子作りは、練り切りと呼ばれる伝統的な生菓子作り体験です。

本格的なお茶会で出てくるような、季節の花を象った和菓子を自分で作れると聞いて、お花見の季節に友だちを誘って参加してみました。

和菓子は二つ作ります。まず最初は、桜の花を象った春らしい和菓子作りから挑戦しました。形を整えるのは難しそうにも思えましたが、集中して作業を進めていくと、思っていたよりも綺麗で愛らしい形状に仕上がりました。

へらを使って、花びらのスジをつける作業も楽しかったです。次に作ったのが、きんとんです。ざるで裏ごしすると、練り切りの生地が繊細なきんとんの形になって出てくるのが、とても興味深かったです。こんな風にきんとんが作られているとは知らなかったので、実際に体験してみることができて良かったです。

ふんわりとした表情豊かなきんとんを見ていると、和菓子って本当に芸術的で美しいものだな、と改めて感じました。和菓子作りを終えた後は、お抹茶のたて方を習って、自分で淹れたお茶と和菓子を味わう体験ができました。

白餡をベースにした練り切りは、口どけの良さが抜群で、とても上品な味わいで美味しかったです。普段から好きな和菓子が、より一層好きになる体験ができて、本当に嬉しかったです。

エディブルフラワーを使った花和菓子作り体験

練り切りの和菓子作り体験が印象に残ったので、次の京都旅行の際にも和菓子作り体験を旅行計画に組み入れました。練り切りをもういちど作るのも楽しいかな、と思いましたが、別の技法も体験してみたいという気持ちが勝って、エディブルフラワーを使ったモダンな和菓子作りを体験することにしました。

エディブルフラワーを使った花和菓子作りにおいても、ベースになるのは練り切りの生地でした。まず、練り切り生地に自分の好きな色を付ける作業を行いました。私は、淡い紫色を選びました。ごく少量の染料でも、生地に馴染ませてゆくうちに、綺麗な色味になってゆき、その色合いの変化も面白かったです。

綺麗に色が付いたら、小豆餡を丸めたものを中に包んで丸い形状に整えます。和菓子のベースに、自分なりのセンスでエディブルフラワーを飾って仕上げることができたので、どんな風にどんなお花を飾ろうかとデザインを考える作業も、とても興味深かったです。

使用するのは、ドライタイプのエディブルフラワーでしたが、生のお花のように色が鮮やかで感心しました。中央に大好きなバーベナの花を飾り、周囲には白や黄色の小花や花びらをあしらいました。仕上げにナパージュと呼ばれる艶出しの液体を塗れば、完成です。

和モダンな仕上がりの和菓子を作る珍しい体験ができて、とても貴重な時間でした。伝統的な技法を習うのも楽しいけれど、こういった現代的な要素を取り入れた和菓子作りも素敵だな、と知ることができて良かったです。

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生八ッ橋作り体験

和菓子作りの楽しさに目覚めた私は、その後も京都旅行をする度に和菓子作り体験に参加するようになりました。一風変わった体験ができて印象に残っているのが、生八ッ橋作り体験です。京都土産の定番とも言える八ッ橋を気分で作れるなんて、面白そう!と思って、見つけてすぐに申し込みを決めました。

生八ッ橋作りは、思っていたよりも難しくはなかったです。生地作りから体験するのは初めてのことだったので、最初はちょっと緊張しましたが、慣れてくるとさほど大変ではありませんでした。米粉や砂糖、水を合わせた生地を蒸し器で蒸して、蒸し上がったら、力を入れて生地を練り、きな粉を付けて薄く伸ばしてゆくと、生八ッ橋の外側にあたるもちもちの部分が作れます。

生地を練るのには少々力が要りましたが、生地を伸ばす作業自体は、小さな綿棒を使って行えたので、綺麗に薄く伸ばせて楽々作業を行えました。伸ばした生地の中央に餡を乗せて、ぺたんと真ん中でたたむと、馴染みのある生八ッ橋が完成です。

最後の形ができあがった時は、嬉しくて思わず歓声を上げてしまいました。一緒に行った友人も、かなり嬉しそうで、「これぞ京都って感じの体験ができて良かったね」と言っていたのを思い出します。

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焼き立て熱々を味わえる極上のみたらし団子作り体験

出来たての和菓子ならではの美味しさを存分に堪能できて嬉しかったのが、みたらし団子作り体験です。団子の生地作りからスタートするのですが、白玉粉に水を加えて練る作業だけでしたので、さほど大変ではありませんでした。

生地が耳たぶぐらいの固さに練り上がったら、小さく丸めて串に刺してゆきます。この単純作業が意外と楽しくて、夢中になって作業をしてしまいました。串に刺せたら、焼き網に乗せて綺麗に焼き目を付けながら焼いてゆきます。

最初の方は、なかなか色が付かないな、と思っていたのですが、色が付き始めると、あっという間に美味しそうな焼き目が付きました。焼き立てのお団子に甘辛いタレをかけて味わったところ、これまでに食べたみたらし団子のなかで一番と言っても過言ではないぐらい美味しかったです。

和菓子作りのなかでは短時間で行えたので、また京都に行ったら気軽に挑戦してみたいと思える体験でした。

干菓子作り体験

つい最近行った京都で体験したのが、干菓子作り体験です。

干菓子作り体験では、生菓子作り体験とはまた異なる体験ができ、歴史あるまち・京都ならではの趣深い体験という感じがして良かったです。和三盆に着色して、木型に詰めて型を取るという作業でしたので、そんなに難しくはなかったです。

周りには、子供連れで参加している方もいたのをよく覚えています。型から完成した干菓子を取りだした時の愛らしさ、美しさには大きな感動を覚えました。できあがった干菓子をお抹茶をたててその場で味わったのですが、適度に空気を含んでふんわりとしていて、ほろっと崩れる感じが気に入りました。

市販の干菓子はもっと固いイメージがあったので、出来たては全然違うものなんだな、と分かって興味深かったです。

京都旅行にぴったりの和菓子作り体験の魅力を知ろう

日本の伝統文化を語り継ぐまちとして知られる京都を訪れるなら、和の文化を気軽に体験できる体験教室に参加してみるといいですよ。

なかでも、和菓子作り体験は、馴染みのあるお菓子を作る工程を自分で経験した上で、できたてのお菓子ならではの味わいを堪能することもでき、満足度が高くておすすめです。練り切りの生菓子作りをはじめ、生八ッ橋作り、干菓子作りなど、多様な体験をできる教室が開催されています。